新年を祝い、新春のご挨拶を申し上げるところではございますが、昨日、わが党所属議員、石川知裕くんが、党大会、通常国会を目前に控え逮捕されるという異常な事態が発生致しました。党代表としてこの事態に当たりまして、国民のみなさまに、お騒がせ申し上げ、ご心配いただいていることに対しまして、率直に遺憾の意を表明致します。この問題はまた後に触れることに致します。

 皆さんご承知の通り、ハイチにおきまして大地震が発生して、報道によれば十万人以上の方が亡くなられ、まだ多くの方の行方が判らないという大惨事となっております。日本及び日本国民として心から哀悼を捧げるとともに、お見舞いを申し上げます。既に我が国も調査人員を派遣するとともに、救済のための物資の支援、そして要請があれば直ちに人的支援も行って参りますことを表明を致し、また、党の代表として、できるだけ早い時期に、政府の他に党としてもハイチにまず調査を行い。何が出来るのかと日本の国民として最大限の支援を申し上げたい。その調査団を派遣したいと考えております。

 本日はこのような折に、誠にお忙しい中駆けつけていただき、叱咤激励のご挨拶を賜りました、社会民主党の党首・福島みずほ様、国民新党の代表・亀井静香様、そして新党日本代表・田中康夫様、さらには新党大地代表・鈴木宗男様にも心より感謝を申し上げます。
 また、資生堂の相談役・池田守男様、連合会長・古賀伸明様、大変な激励をいただいたことに感謝を申し上げます。
 さらに本日は、今、お話しがありましたように友好団体の皆様、各界の代表の皆様、在日外国公館の皆様をはじめ、大勢の皆様方にお運びをいただいております。党代表と致しまして、心より御礼を申し上げます。

 本日の大会は、昨年の総選挙におきまして政権交代を実現して以来、初めての大会であります。まずは、勇気をもって民主党中心の政権を選んでいただいた国民の皆様に、本定期大会においてあらためて御礼申し上げたいと存じます。
 そして、更に各地域で奮闘いただいた、地方の自治体議員の皆さん、全国の党員・サポーターに皆さん、応援いただいたすべての皆様方に心から感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。

 さて、冒頭申し上げました小沢幹事長の資金管理団体に関する検察捜査が行われております。しかし、小沢幹事長は法令に触れるようなことは一切していない。そのように訴えておられます。私は民主党代表として小沢幹事長を信じております。いま、民主党として肝心なことは、国民の皆様の政権与党としてその責任を的確に果たしていくことだとそのように思っております。もちろん、その責任には当然にして政治倫理の確立に対する使命も含まれていることは言うまでもありません。小沢幹事長も臆することなく自らの潔白を説明をし、職務の遂行に全力を挙げていただくことを要請を致します。国民の皆様、そしてお集まりの代議員の皆さん、全党員・サポーターの皆さんが、この時に冷静なご判断の下で、捜査の推移を見守っていただくよう、心からお願い致します。

 困難に臨んでも民主党全党が一致結束をして国民の皆様に政権交代を訴え、目標を達成したのが昨年の全党員の経験であります。今日我々が求められているのは国民の皆様から4年間の政権を負託された責任の重さをしっかりとかみ締め、この事態を乗り越えていくことであります。民主党は絶対に挫けず、負けず、全党が一致結束をして、国民の皆様のご期待に全力で応えていくことを、議長のお許しをいただき、この党大会の名において改めてお誓いを申し上げたいと思います。

 また、私の資金管理団体の収支報告書の問題についてご報告を申し上げなくてはなりません。大変なご迷惑とご心配をおかけを致しました。本件についての評価は国民の皆様方のご判断でありますけれども、検察捜査によって全容は解明され、処分決定によって基本的には決着を致しました。検察の捜査終結と処分決定を受け、昨年末に記者会見を開き、国民の皆様、ご迷惑をおかけした皆様にお詫びを申し上げ、できうる限り自分なりの説明を尽しました。
 私自身厳しく反省するところもあります。改めるべきを抜本的に改め、ご理解とご支持をいただけるよう身を粉にして私に課せられた使命の遂行に全力を傾注して参ります。引き続き、党の代表として、さらには連立内閣の首班として全身全霊を傾けて変革に邁進を致しますので、どうか皆さまのご理解とご協力を心からお願いを申し上げます。どうかよろしくお願いを申し上げます。
 
 本日で政権交代からちょうど4か月。今日お集まりの皆さん。覚えておられるでしょうか。昨年のあの熱い夏の日を。私たちは国民の皆様にこう約束をしました。「国民生活が第一の政治を作ろうじゃないか」と。今、国民は不安と、また不満の渦に飲み込まれようとしています。昨年末、私たち民主党を中心とする新政権は、その使命を果たすべく、自らの手で補正予算と本予算案を作り上げてきたところであります。私たちの使命は、私たちの存在価値は、一日でも早く、国民お一人おひとりの生活に希望と夢と安心を与えることに他なりません。皆さん、今こそ、真の「国民生活が第一の政治」の実現に向けて、党内一致結束していこうではありませんか、みなさん。
 民主党にとりまして、政権への責任を噛みしめながら、毎日が未体験の実験の日々でございました。4年間の政権を負託していただいて最初の4か月、景気対策に取り組み、国民生活の防衛を目指し、官僚任せの政治からの脱却を実践に移して参りました。決して準備万端、あるいは百点満点とは申せないと思います。しかしながら、変革への道程は着実に進んでいると自負しております。
 長年の自民党政権によって溜まりに溜まった垢と埃落としは、まだ着手したばかりであります。民主党に308議席もの議席をお与えいただいた。それにもかかわらず何をもたもたしているんだ。そんな国民の叱咤激励の声も頂戴をしています。しかし、民主党と連立政権が行おうとしているのは、従来の政治と行政の仕組みに乗っかった上での、単なる上辺の改革ではありません。官僚主義や団体主義の排除はもとより、行政の仕組み、予算の仕組み、国と地方の関係、そして全てを国民の生活が第一の政治に全面的に組み替えていく大変革が求められているのでございます。
 マニフェストを作成したときには予期しなかった大幅な税収の落ち込みが大きな影響を与えていることは否定はいたしません。税金のムダ遣いを一掃する大掃除はようやく端緒についたばかりです。そうした中で、マニフェストの実行についても工程表の一部繰り延べを余儀なくされる事項もありますけれども、初心は貫徹する覚悟であることも改めて表明致します。国民政権の真価が問われるのはまさにこれからだと思っています。

 通常国会が召集されます。この国会の役割は、まず事業規模24兆円という第2次の補正予算の成立であります。100年に一度と言われた経済危機から1年余りが経ち、景気は幾らかは持ち直してきている。そうは、言われておりますけれども、厳しい経済・雇用の状況や円高、デフレなど、先行きは予断の許さない状況でございます。この補正予算は、当面する景気・雇用などの緊急対策を講じ、景気の二番底を回避するものであり、連立与党のご協力をいただきながら一刻も早く成立するように努力をして参りたいと存じております。

 補正予算に続いて、来年度本予算の早期成立を期して参ります。国民生活に安心と活力をもたらす第一歩とするために、「コンクリートから人へ」、この理念を貫いて、子育て、雇用、医療、環境、こういった問題一つひとつに「いのちを守る予算」として編成致したところでございます。
 その中には、子ども手当の創設、公立学校の実質無償化と私立高校生への支援、二百万人以上の雇用を守る対策、医療・介護の再生、農家に対する戸別所得保障制度、こういったものの創設など、これまでにない新しい政策、国民生活のための予算を多数盛り込んでいます。さらには、子育てや教育、介護など身近な課題に取り組んでいる市民の皆さんやNPOの皆さんを「新しい公共」の担い手として、積極的に支援をしてまいります。これらの政策が実施をされれば、多くの国民の皆様に、本当に政治が変わったんだなぁ、そのことを必ず実感をしていただけるものだと、そうように思っております。
予算編成においては政府と与党が一体となって協力をして、国民の皆様のご意見に耳を傾けながら、さらによき予算を目指して、財源や時間の制約の中で政権交代初年度として多くの新しい種を植え、芽を出させ、年内編成ができたと思っています。補正予算と当初予算、切れ目のない迅速な執行によって国民生活の防衛、景気・雇用対策を強力に推進して参ります。
 さらに、また環境、健康、そしてアジアをキーワードとして新たな成長戦略を築き上げるとともに、年金改革、医療改革などにも引き続き取り組んで参ります。

 国政の変革と新たな国づくりに向けた取り組みも強めて参ります。
 政権発足以来、従来の政権のような官僚任せではなく、「国民の皆様が主役となる政治」を目指し、国政運営を政治主導・国民主導へと刷新する取り組みを進めて参りました。これをさらに進めるために、通常国会では、国会法などの改正とあわせ、副大臣、政務官等の増員と国家戦略局および行政刷新会議の法整備を行うなど、政治主導を確立する取り組みを進めて参ります。
 地域主権の確立を目指した歩みも着実に進めて参ります。国と地方の協議の場、地域の再生のための国と地方の財政関係の確立をめざします。また、在日外国人の地方選挙における選挙権問題について、政府として法案提出を検討することと致しておりますが、我が国の民主主義の成熟と諸国民との共生と連帯を目指した取り組みとして、連立与党の合意形成をめざして参りたいと考えていきます。
 日米同盟50年の節目の年に当たり、同盟関係の深化は普天間基地移転が試金石になると思っております。大きな変革のためには時間が必要であります。与党三党が一致協力して移転先の選定と米国との交渉に当って参るべく精力的に作業と協議を進めて参ります。私は、日米同盟を深化させるとともに、東アジア共同体の構想を前に進めることの意義を強く感じています。多様な文化が共存するアジアにおいて、縦横の様々な交流を深めることが、新しい大きな価値と活力を生み出すものだと、そのように確信をしているからであります。
 新政権の目玉であります「税金のムダ遣いの一掃」に向けた取り組みはまだ始まったばかりであります。
 昨年、行政刷新会議の下で、「事業仕分け」を見事に実施をして参りました。国民の皆様のご期待に更に精一杯応えていくために、引き続いて、公益法人や独立行政法人、特別会計を含めて、ベールに包まれている実態が国民の皆様によく見えない事業や予算をわかりやすい形で公開をして、「税金のムダ遣いの一掃」にむけて尽力をして参る所存であります。

 連立政権における政策の前進を踏まえて、夏には参議院選挙が行われます。政権の基盤をより盤石なものにして、国民が主役の政治、国民生活が第一の政治をめざす変革をさらに強力に遂行していくために、国民の皆様の力強い後押しをいただかなければなりません。全党が一丸となって参議院選挙をたたかい抜き、民主党の単独過半数、そして連立与党の議席の上積みを、皆さん目指そうではありませんか。

 国民の皆様とともに政治を変えていく、国民生活が第一の友愛政治を実行して新たな日本をつくっていく大きな責任を民主党が担っているということを改めて肝に銘じ、大きな試練に対して、より強く固い結束をもち、全党全議員の先頭に立って、国民の皆様のご期待に全力でお応えしていく決意であることをあらためて申し述べ、私の挨拶と致します。ご静聴ありがとうございました。