岡田克也代表は13日、高知県を訪れ、党県連の定期大会で基調講演を行い、その後次期参院選の徳島県・高知県選挙区の合区選対本部であいさつし、民主党が推薦を決めている候補予定者の大西聡(おおにしそう)弁護士への支援を訴えた。

講演する岡田代表

 県連大会の基調講演で岡田代表は、安倍政権の経済政策について「当初は金融緩和の効果もあり、円安となり、株価が上がった。一部の輸出関連企業の利益が上がり、それが全国津々浦々に良い影響がしたたり落ちてくるのではないかという期待感もあったが、2年、3年待ってもそうならない。大都市など一部は良くなっても地方は疲弊したままだ」と指摘した。

 その原因に関して「アベノミクスの最初の3本の矢の1本目の金融緩和と2本目の財政出動は、1、2年の一時しのぎで、その間に3本目の矢で生産性を高める構造改革をしていくのが当初のシナリオだった。しかし3本目の矢が不発に終わり、結局金融政策に過度に依存した。国民の年金基金や日銀に株を買わせたりといろいろやって、今日の不安定な為替・株価を招くというありさまだ。打つ手がなくなり日銀はマイナス金利を導入したが、効果はなく円高になり、株価が下がった」と述べ、「アベノミクスの大前提が崩れ、いよいよ限界に来た」と安倍政権の経済政策の3年を総括した。

 こうした政治経済の状況に対して「大事なことは安倍自民党政権に代わる受け皿がちゃんとしているのかということだ」と強調した。民主党政権の3年3カ月について「できたことも沢山あるが、いろいろな反省もある。多くの国民から期待外れだったとも言われる」と振り返った。「選挙の前に便宜的に集まるとか、あるいはバラバラになるとか。そういうシーンを国民は見たくない。これが最後だという決意を持って国民の期待に応えられる存在を民主党を中心に創り上げていかなければならない」と野党勢力の結集に全力を尽くす覚悟を示した。

真剣に答える岡田代表

 合区選挙対策本部で岡田代表は、今夏の参院選について「普通の参院選ではない。戦後70年の大きな曲がり角になりかねない」との認識を示した。「合区となり、やりづらい面があると思うが、私たちは大西聡弁護士という良い候補者を得たので、両県で力を合わせていただきたい。安倍政権に対して大きな不安や不満を抱く人は保守層や無党派層にもたくさんいる。そういう方々をしっかり取り込めるよう訴え、この選挙区での勝利を目指したい」と力を込めた。

 参院選候補予定者の大西聡弁護士は「安倍政権は憲法という土台を壊し始めた。後戻りできないところへ連れていかれるのではないかとの強い危機感がある。この流れを止めるためには志を同じくする人たちと協力し合って国会の構成を変えるしかないと思い立候補を決意した。何としても『国民のための政治』『憲法に基づく政治』を取り戻すべく全力を尽くす」と参院選に向けての強い決意を語った。合区選挙対策本部には、高知県連の広田一代表、武内則男代表代行、二木博文徳島県連代表らも参加した。

大西聡参院選予定候補

大西聡参院選予定候補

 会議後に記者団の取材に応じた岡田代表は、野党統一候補の擁立について問われ「野党統一候補という言葉を使っていない。市民の皆さんが擁立した大西聡さんを民主党が推薦を決定した」と述べ、野党を超えた幅広い結集への意欲を示した。