民主党は2016年度定期大会を30日、東京都内で開いた。来賓のあいさつの後、岡田克也代表が登壇し、「日本のために、安倍政権の暴走を止め、もう1回われわれが近い将来、政権を担える存在に成長できる、大きなきっかけにするために一緒に努力していこう」と、参院選の勝利に向けての奮闘を呼びかけた。

 岡田克也代表はまず、「民主党は何を目指すのか」と切り出して、目指すべき社会像として「多様な価値観や生き方が尊重される自由な社会「誰ひとり排除されることなく共に助け合いながら生きる共生の社会」「次世代のために責任を果たす社会」の3つを示し、それらを「自由、共生、未来」とのキーワードでまとめた。

 特に、共生社会創造本部でまとめた中間報告で取り上げている教育や雇用や男女などのさまざまな格差の壁を打ち破り、「1人ひとりが大切にされる日本を目指す。これが民主党の目指す日本だ」と強調し、安倍政権と厳しく対決していく姿勢を示した。

 その上で、26日の衆院本会議での自身の代表質問の内容や共生社会創造本部の報告、「次の内閣」等の政策部門での議論や、国会に提出した議員立法などを集約して、しっかりとした、わかりやすい「正直なマニフェスト」「実現可能なマニフェスト」作りを加速していきたいと語った。

 野党勢力結集については、昨年末の維新の党との4項目の合意事項の中に「民主・維新両党の結集も視野に入れることが確認されている」と述べ、「新党結成も選択肢として排除されていないが、大切なことは理念・政策が共有されて、本気で政権を担う政治勢力ができるのかどうかだ」と指摘。「もう一度国民の皆さんに、本気でやる固まりができたと思ってもらえるかどうかが最も大事なことだ」として、「維新の党の松野頼久代表との間で、さまざまな議論を集約していく。いろいろな困難もあるが、乗り越えられるかどうか、胸襟を開いてしっかり話をしていきたい」「決まった結果によっては党内手続きがあるかもしれないが、しかしまずは代表である私にお任せをいただきたい」と言葉を強めた。

 岡田代表は、この夏の参議院議員選挙を「日本のために非常に大事な選挙。2つの意味で日本の分岐点だ」と位置づけ、1つ目として「憲法の平和主義・立憲主義・民主主義が今危機的状況にある。自民党政権は、平和主義や基本的人権に対して平気で限定を加えかねない憲法改正を3分の2の改憲勢力を取ればやってくることを覚悟しなければならない」と懸念を表明し、それを絶対に許してはいけないと呼びかけた。

 また2つ目の分岐点を「政権交代ができる政治ができていくのか、それとも1党が圧倒的に力を持って政権交代がない政治になってしまうのか」として、「この参院選を、今の安倍政治の暴走を止め、政権交代をする大きな足がかりの選挙にしなければならない。そのための全力を尽くそうではないか」と声を張り上げた。

 そして参院選で結果を出すために必要なこととして、昨年の安保法制審議の時に危機感を持って反対の声を上げたさまざまな人たちの存在を挙げ、「今日本の政治のウイングは大きく広がっている。政治に対する関心が今までになく高まっている。そういう人たちの国民的な勢力を結集して戦っていかなければならない」と述べ、特に1人区で、自民党に対し総掛かりで戦う態勢を築くための努力が必要だと呼びかけた。

 最後に岡田代表は、政権交代可能な政治勢力づくりを一貫して目指してきた自身の政治経験と信念に触れ、「今、この国の政治を見た時に、それが危機的状況にあることにがく然とする。だからこそ私は民主党の代表になり、この1年間準備を進めてきた。今まで皆で努力し築いてきたものを一挙に吐き出して、この参院選で必ず勝利しなければいけない。そのために私は党代表として前面に立って全力を尽くす」と宣言。「われわれには大義がある。日本のために、安倍政権の暴走を止め、もう1回われわれが近い将来、政権を担える存在に成長できる、大きなきっかけにこの参院選をする。そのために一緒に努力していこう」と再度呼びかけ、あいさつを締めくくった。