枝野幸男幹事長は19日午後、党本部で定例記者会見を開き、(1)岩手県知事選挙で達増拓也現知事支持を表明した民主、維新、共産、社民、生活の野党5党首共同記者会見(2)参院安保特審議(3)新国立競技場問題――等について取り上げ、見解を語った。

 冒頭で枝野幹事長は、民主党の岡田克也代表ほか、維新、共産、社民、生活の野党5党の党首が同日そろって盛岡市入りし、岩手県知事選に立候補予定で現職の達増拓也知事も同席して、野党5党が一致して達増知事再選を支援する旨を共同記者会見で発表したことに言及した。「こうした構造をつくったことが、自民党を不戦敗に追い込んだ。これによって岩手県では非自民県政が継続されることになる。国政与党の圧力に負けず、被災地・被災者の意見を反映させた県政に、そして、そうした地域の声を踏まえて国政にも反映できるよう、一致して取り組んでいく」と語った。

 参院安保特別委員会の審議については、野党が要求していた資料や政府の統一見解が十分とは言えないが出てきたこと、礒崎総理補佐官の再招致に代えて礒崎発言問題に特化した総理出席の集中審議が開かれることになったため、同日から審議が再開されることになった経過を説明した。記者会見開始時点までの審議を振り返り、「審議中断の原因となった統合幕僚幹部作成の資料に関して、中谷大臣はかなり無理な言い逃れをしている。法案の8月成立とか来年2月からの新法制に基づくPKOの運用など、あらかじめ研究準備をしておくというレベルを越えて、政治・国会が議論を踏まえて決定したあとでなければできないことが明記されているので、国会軽視であり、制服組の暴走と言わざるを得ない」と断じた。

 同日の民主党の藤田幸久議員の質疑では、米艦防護とホルムズ海峡の機雷掃海という集団的自衛権行使の例示として出された二つしかない例について、「疑問が深まったというより、論理になっていないということが明らかになった。裏付けがなく、論理が破たんしていることを指摘しておきたい」などと述べた。

 白紙撤回された新国立競技場の計画に関して、招致決定直前の2013年7月段階で、当初のデザインでは総工費3462億円、解体費73億円と合わせ3535億円になるとの試算報告を文部科学省やJSC=日本スポーツ振興センターが設計業者から受けていた問題にも言及した。枝野幹事長は、「この年の9月のIOC総会で、総理はどんな競技場とも似ていない、真新しいスタジアムから確かな財政措置に至るまで、その確実な実行が確証されたと発言している。当然、総工費3462億円を前提にしていないとおかしい話であるが、どういう根拠で財源を確保できると国際社会に明言したのか、予算委員会等で厳しく問いたださなければいけない」と述べた。

民主くん出馬表明
ゆるキャラだけど政治を変える!!


 幹事長記者会見に先立ち、これまで民主党の非公認キャラクターだった「民主くん」がツイッターでの1000リツイートという応援を受けて、晴れて8月7日付で民主党公認キャラクターとなったことを枝野幹事長が発表した。

 幹事長とそろって記者会見に臨んだ民主くんは、晴れて党公認となったのを機に、ゆるキャラグランプリ2015に出馬したことも発表。黒岩宇洋広報委員長が通訳する形で、「出場するからには1位を目指す」と宣言。また、「若い人たちが政治に関心を持ってもらうため、若い人が主催する政治参加イベントには呼ばれる限り参加する」と語った。また、武器はあるかとの記者の問いには「政策力と誠実さで勝負する」と回答。民主くんの活躍で民主党の支持が上がっていくかとの問いには「○」のボードをかざした。