岡田克也代表は6月27日、蓮舫代表代行、山尾志桜里衆院議員(愛知7区)とともに愛知県名古屋市の高校で開かれた公開講座「サタデープログラム」に出席、生徒らと意見を交わした。同プログラムは、生徒の企画・運営によるもので、同校の生徒をはじめ保護者ら約350人が参加、会場は立ち見が出るほどの大盛況となった。

岡田代表
90分間のプログラムは、「なぜ政治家になったのか」との質問からスタート。通産省の官僚から政治家に転身した岡田代表は「公のために働きたいと思い、通産省に12年間勤めた。政治家になったきっかけは地元の人の誘いだったが、より幅広い分野で仕事ができることや、国民から選ばれた政治家がしっかりリーダーシップを持ってやっていくべきだと思い興味を持った」、元検事の山尾議員は「検事として罪を犯した人と話をし、自分と相手を取り巻く環境が逆だったら今の立場も逆だったのではないかと思うことも多いなか、当時の政権与党は『自己責任』『自助』ということをさかんに言い、無性に腹が立った。犯罪を生むさまざまな原因を世の中、政治が放っておきながら、なぜ政治家が『自己責任』『自助』という言葉に頼るのかと感じムクムクと志が芽生えた」などとそれぞれ回答。キャスター出身の蓮舫代表代行は、「キャスターとして社会、時代が動いていくときにニュースを伝える仕事は面白かったが、伝えることだけでは世の中は変わらない、どうしたら受け手と双方向になれるのかという矛盾を感じていた」と述べ、その後中国留学を経て、民主党議員からの誘いで政治家になったと振り返った。「実際になってどうか」との問いに、蓮舫代表代行は、「すごく面白い、やりがいのある仕事。ぜひ将来の選択肢に政治家を入れてほしい。政権に就いていなければできないことはあるが、与野党を問わず自分が実現したい政策を、仲間を募って法律をつくることもできる」と熱く語った。
高校生を中心に、会場からは、安全保障法制や沖縄の基地問題、戦後70年談話、原発再稼働、雇用問題など幅広い分野にわたり質問が出された。
選挙制度改革に関しては、高校生から「『1票の格差』をゼロに近づけるのは当然だが、都市部に人口がどんどん流入している状態で、地方の声を尊重することも大事だと思う」との意見が出された。岡田代表は、「比例代表制で地方選出議員を当選しやすいよう優遇措置を取るなど、各政党が工夫することはできる」と説明。来年夏に迫る参院の選挙制度改革については、「民主党と公明党は『1票の格差』を2倍以内に納める形で具体的に提案をしているが、自民党が出している案では4倍近い格差で『違憲無効』の判決が出る可能性もある。なんとかここ数週間でお互い合意できる案をまとめなければいけない」と述べた。

山尾議員
関連して山尾議員は、政治家、候補者と有権者が日常的にコミュニケーションを取れる環境をつくることが大切だが、現行制度では選挙の告示日以後は公開討論会が禁止されていると指摘。「候補者が一方的に演説をするだけでなく、各候補者が一堂に会し討論会を行い、そこでお互いの考えや主張を述べ合うことが必要。それにより候補者はしっかりと思いを伝えることができ、有権者は各候補者を比較し選べることができることになるのではないか」と、制度改正に向けた意欲を語った。

蓮舫代表代行
選挙権年齢を18歳以上に引き下げる改正公職選挙法が成立したことを踏まえ、高校生からは「来年の参院選で選挙権は得るが、どこの党に入れるかどうしても決められない。民主党は具体的に何をしたいのか分からない。民主党が政権をとったら、岡田代表は総理になったら何を一番やりたいのか」「あと2年で投票ができるようになるが、どのようなことを考えて投票をしたらいいのか」との質問も投げかけられた。岡田代表は、最優先課題として財政再建と急激な人口減少対策を挙げ、「この2つは将来を考えた時に絶対やらなければいけないことだと思っている」と答えた。蓮舫代表代行は「特に気をつけることはないが、投票に行ってもらいたい。簡単に言うと、納めてもらった税金をどう使うかを決めるのが政治。投票に行くことを当たり前に思ってもらいたい。あきらめるということは税金をどぶに捨てるようなもの。どうか、関心を持ち続けてもらいたい」などと呼び掛けた。