衆院安保特別委員会で28日、民主党の3番手として辻元清美議員が質問に立った。

 辻元議員は、(1)武力攻撃事態法改正(2)新3要件(3)ホルムズ海峡での機雷掃海――等について関係閣僚に質問したが、この日の質疑では、丁寧な質問を心がける辻元議員に対して、質疑の途中で閣僚席の安倍総理から「早く質問をしろよ」という、自分のことは棚に上げた極めて不適切な野次が飛び出すなど、熟議とは程遠い質疑となった。

安倍総理の不適切な発言に議場は紛糾した

安倍総理の不適切な発言に議場は紛糾した

 辻元議員は、「武力攻撃事態法の改正について、これまでは憲法9条の下、日本が直接攻撃された時しか武力行使を出来なかった。また武力行使までの段階として武力攻撃予測事態、武力攻撃切迫事態があったが今回、存立危機事態が加わった」と述べた上で、「切迫事態では武力行使はできないが、存立危機事態では武力行使ができる。さらに前者は日本が直接攻撃を受けた場合に限られるが、後者は日本が直接攻撃を受けていない場合でも武力行使ができる。両者の違いや、判断はどこでするのか」と問いただした。中谷防衛大臣は、「わが国が危機を受けている状態と、わが国と密接な関係がある国が危機を受けているかの違いだ」などと答えるに留まった。

 さらに、「これまでは日本が直接武力攻撃を受けた時しか武力行使を出来なかったが、これからはそうでなくても武力行使ができる。専守防衛から変更があったことではないか。国民の側に立って考えればリスクが大きくなっている」と指摘したが、政府側は変更について認めようとはしなかった。

 辻元議員は、「ホルムズ海峡に機雷が撒かれた場合は、日本近海を海上封鎖された場合と同等か」と中谷大臣に確認したが、「わが国と密接な関係にある国に武力攻撃があったという場合か」「存立事態に認定するかどうかなのか」などと質問内容の確認を繰り返し、辻元議員が再三質問内容を説明しても、まともに答弁することができずに終わった。