衆院厚生労働委員会が14日午前開かれ、民主党など野党7党が提出した危険ドラッグ禁止法案を委員長提出法案「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律の一部を改正する法律案」として発議する動議の質疑と採決が行われ、全会一致で可決した(写真は動議発議者として答弁に立つ民主党の山井和則理事)。法案はその後開かれた衆院本会議で可決された。

質問に立った中根議員

質問に立った中根議員

 委員会で質疑に立った民主党の中根康浩議員は危険ドラッグ使用者が引き起こした交通事故で親族を亡くした2組の遺族が傍聴に来ているとして、遺族の思いは「新たな犠牲者を出さないための対策を」「危険ドラッグを撲滅してほしい」というものだと発言。危険ドラッグを禁止するため改正法案成立に向けて国や国会を突き動かした原動力はご遺族の強い思いだったとも指摘し、法案成立への強い思いを表明した。

 与野党合意のために走り回った民主党の山井和則理事は、法律施行日に関する中根議員の質問に「参院で成立し速やかに公布されれば12月中旬にはこの新法が施行される。危険ドラッグ禁止に向け大きな一歩だ」などと語った。

 委員会に先立ち同日朝、民主党は危険ドラッグ対策本部(本部長・海江田万里代表)総会を国会内で開き、これまでも度々話を聞いてきた、危険ドラッグ使用者の引き起こした事故で命を失った被害者遺族に、与野党で合意した議員立法に関して報告した。山井同本部事務総長は「危険ドラッグ禁止の法案が成立することになったのは、尊い命が犠牲になったことを肝に銘じて、政府・国会が動いたからだった」と述べ、亡くなった2人に黙とうを捧げた。遺族からは法案成立に向けた取り組みへの謝意や期待感が述べられ、最後に山井事務総長は「この法律ができて100%問題が解決するわけではない。これを1つのスタートとして、根絶に向かってがんばっていきたい」と決意をあらためて述べて締め括った。

PDF「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律の一部を改正する法律案概要」医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律の一部を改正する法律案概要

PDF「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律の一部を改正する法律案要綱」医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律の一部を改正する法律案要綱

PDF「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律の一部を改正する法律案」医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律の一部を改正する法律案

PDF「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律の一部を改正する法律案新旧対照表」医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律の一部を改正する法律案新旧対照表

民主党危険ドラッグ対策本部総会を開催

民主党危険ドラッグ対策本部総会を開催