民主党災害対策本部(集中豪雨等災害対策会議、本部長・大畠章宏幹事長)は21日、16日から17日にかけての集中豪雨で大規模土砂崩れや川の氾濫などにより大きな被害を受けた兵庫県丹波市に、海江田万里代表を団長とする被災地視察団を派遣し、災害の状況について地元自治体からの説明聴取、被災者らとの意見交換や被害地域の視察を行った。
今日の視察には、梶原康弘兵庫県連副代表・5区総支部長、石井登志郎兵庫県連副代表・7区総支部長、檜田充、美藤和広両三田市議が参加した。
海江田代表ははじめに丹波市役所で辻重五郎市長、奥村正行市議会議長らと会い、災害の発生から今日までの状況について説明を受けた。
辻市長は、「今回の豪雨では、400ミリを超えるような集中豪雨があり、かつて経験したことのないような被害を受けた。復旧作業については現地に対策本部を設置し、近隣市町から応援を得て本格化している。私も先頭に立って復旧に向けて全力で取り組んでいるのでご支援をいただきたい」と話した。
海江田代表は、「市長、市議会議長をはじめ、関係者の皆さん方が連日取り組んでおられることに敬意を表します。こういう豪雨災害が、現在日本各地で起きている。こういった災害発生時に、被害、とりわけ人的被害を少なくさせるためにどういう取り組みをすればいいのかを検証したい。さらに今回の被害について、国がどういった形で支援できるか、新たな制度つくりを含めて意見を聞きたい」とあいさつした。
市の担当者から状況説明を受けたのち、辻市長は、「避難勧告等は各家庭に個別に設置した受信機から音声が流れる仕組みとなっている。今後は受け手の市民に、いかに避難行動を喚起できるかが課題だ」と、避難誘導のあり方について問題提起。(1)洪水で崩落した国道にかかっていた橋の早期の復旧(2)激甚災害の早期の指定(3)2次災害への備え(4)被災者の生活再建、住宅再建への支援(5)被災企業への復興支援――などを要望した。
海江田代表は、「現在国会は閉会中だが、災害対策特別委員会を開催し、激甚災害の指定など今日受けた要望を政府に対して訴えていく。党として国会の場で被害状況をしっかりと訴え、一日も早く復旧・復興が進むよう努力する」と述べた。
市との懇談終了後、土砂崩れ現場となった同市市島町を訪れ、被災状況を確認し、被災した住民らから現地の生の声を聴いた。
視察を終えて海江田代表は、「実際につぶさに被害の状況を見て、一見被害が無いように見える住宅も家の中が土砂で埋まっているという状態で、土砂をかき出しているところだった。その中、多くの若い人たちがボランティアとして活動し、被害にあった方の力となってくれている」と感想を述べたうえで、「民主党として、他党にも働きかけ、衆参で災害対策特別委員会を開き、足らざるところを国がしっかりと後押しするようにしていく」と話した。
「住民の男性から政府に対する厳しい声があった。災害が続く中でこれまでの安倍政権の姿勢、対応についてどう思うか」と記者から質問された海江田代表は、「情報が集まる官邸に詰めて、救命・救出に向けた作業をしっかりと見守るべきだ。別荘に帰ったと聞いてびっくりした」「朝の時点で被害が分かっていた。ゴルフはやるべきではなかった」などと答えたうえで、「今年の夏も異常気象が続いている。国民の生命・財産を守るために、総理も万全の態勢を取ってほしい」と安倍総理に対して注文を付けた。
党としてこの災害にどうかかわっていくのかとの問いに海江田代表は「まず災害対策特別委員会を開くべき。さらに大畠幹事長とも今朝相談したが、予算委員会も開くべきではないか。安倍総理の基本姿勢をそこでしっかり問いただそうと思う。今日見聞きしたことを、政府に対し申し入れていく」と答えた。
海江田代表は22日は徳島県の豪雨災害現場を視察する。大畠章宏幹事長は同日広島市入りし、土砂災害現場を視察する。