
子連れ講演旅行(続き)
衆議院議員
篠原 孝
しのはら たかし
「お父さん、おしっこ!」突然、娘が叫んだ。件のおばさんが「みずほちゃん、おばさんが連れてってやる」と大きく手を広げて抱っこしようとしたので、娘はそっちに走って行った。ところが、抱きかかえられる直前、「やだ、やっぱりお父さんがいい!」と言って一転、私のところに戻ってきてしまった。こうして、講演は一時中断した。
悪いことに、その場に当時まだ1期生議員の中川昭一農林水産大臣が聴衆の一人として来ており、私は「子どものお守りをしながら講演をする」と喧伝されることになった。
私には3人子どもがいる。その後も何度か、子連れが可能と判断した講演旅行には、1人か2人ずつ連れて行き、父の講演を聴かせるとともに、その地を観光した。
日頃、接する機会の少ない私のせめてもの償いだった。この3人も今は私の言うことなどおよそ耳を傾けない大学生と高校生になった。もう少し、接する機会を持っていたらと今更ながら後悔している。
2005年11月18日

子連れ講演旅行
衆議院議員
篠原 孝
しのはら たかし
世の中、子育てを妻に任せっきりの時代遅れの夫がいまだ多いと思われるが、私もその点では人後に落ちない。霞ヶ関の役人は、内容の深さはともかく、拘束時間はやたら多く、夜遅くまで働かされる。それに加えて、私はモノを書き、週末にはあちこちに講演に出かけていた。当然の結果として、子どもと接する機会が少なくなる。
ついに、妻の堪忍袋の緒が切れて、北海道別海町の講演に2歳半の娘を連れて行かされることになってしまった。娘は何もわからず、飛行機に乗るのを楽しみ、田舎の畳の公民館に着いた。もともと父と外出したこともそれほどないのに、私の講演2時間をどうやってもたせるか見当がつかなかった。優しいおばさんが面倒を見てくれると申し出てくれたが、馴染めるはずがなく、講演の間も私の横にいることになった。
それから2時間、娘は、やっと手が届く黒板に背伸びしては、鼻歌を歌いながら落書きをし続けた。100人に満たない聴衆は、くすくす笑いながら、時には娘の絵を見ながら静かに聴いてくれた。
(次回、日記に続く!お楽しみに!!)
2005年11月4日