
参院予算委員会で6日、2011年度第4次補正予算の基本的質疑が行われ、民主党会派からは中谷智司、松浦大悟、梅村聡の3議員が質問に立った。
中谷智司議員
中谷議員は(1)豪雪災害対策(2)野田総理の目指すこの国の立て直しや国家像(3)経済成長への施策(4)円高デフレ対策(5)中小企業のへの資金繰り対策(6)食と農林漁業再生――などについて質問。野田政権として打ち出している政策をもっと国民に伝えていく取り組みを求めた。
野田総理は「希望と誇りのある国を作りたい。この国に生まれて良かったと思える国作りをしたい」とめざす国づくりの理念を述べ、その実現のために東日本大震災からの復旧・復興、原発事故との戦い、日本経済の再生の課題に取り組むことが最優先の課題だと述べた。さらに経済成長の施策として医療、介護分野の市場を活性化させるライフイノベーションやパッケージ型インフラなどの新成長戦略で内外の需要を取り込んでいく構想を語った。円高対策では輸出産業の円高デメリットの配慮をしながら、天然資源の確保や技術力のある外国企業の買収などの円高メリットの活かす施策も展開していく考えを示した。また中小企業経営力強化を図るための資金繰り対策と合わせて金融機関や税理士と経産省が連携を取り、様々な知恵やツールのでも支援していく方針を示した。
松浦大悟議員
松浦議員は、(1)豪雪災害への万全の対応(2)風力・地熱など再生可能エネルギー利用拡大の妨げとなっている各種規制の見直し(3)批判の強い政府の自殺対策強化月間キャッチフレーズの再考――などを取り上げ熱弁をふるった。
地元秋田県の玉川温泉での雪崩事故やリンゴの枝折れ被害も取り上げて政府に万全の豪雪災害対策を求める松浦議員に、平野達男防災担当大臣らは「今回の豪雪で60人を超える犠牲者が出ているが、その7割が高齢者。人口減少と高齢化など中長期的視点での検討が必要な問題もあるが、現地の状況を把握しながら対策に務めていく」「除雪費については3月の特別交付税でさらに対処する」などと応えた。
梅村聡議員
梅村議員は、(1)時代に合わなくなった社会保障制度の抜本的見直し(2)医療・介護の連携の必要性(3)予算措置で実施している子宮頸ガンワクチン予防接種等の法定化(4)ガン対策(5)生活保護受給者の医療費一部窓口負担等による医療扶助費抑制策の検討(6)生活保護・基礎年金・最低賃金制度などセットでの貧困対策の検討――などを医師としての専門的見地もまじえて取り上げた。
特に、厚生労働省の中でも局縦割りで行われてきた政策決定のプロセス自体をもう一度見直すべきだとする梅村議員の問いに、野田総理も「生活保護だけでなく貧困・格差対策として一体的・総合的に議論していかなければならない」との考えを表明した。

